内装編

現場監督とは

ビバオ
まだまだ調査します!
ビバオ:これまで建物の基礎となる躯体工事を紹介しました。
今回はその先、内装工事を見ていきます!
S: 内装工事は躯体工事と同時進行します。
躯体が完成した階から順に内装工事を進めます。
よろしくお願いします。
内装工事IMAGE1
内装工事IMAGE2
内装工事IMAGE3
Work_01

墨出し

ビバオ

最初に行うことは何ですか?

S

墨出し」という作業です。
コンクリートの打設が完了すると型枠を外します。
これを「脱型」と言います。
脱型後、図面に基づいて工事の基礎となる線、基準となる線をむき出しのコンクリートに印を打ちます。これを墨出しと言います。
墨出しは建築物を建てる際に壁、柱、窓、ガス・水道などの配管を図面通り正確に仕上げるために重要かつ精度が求められる作業です。

墨出し
墨出しされた壁
Work_02

監督の仕事:位置計算

ビバオ

今後の工事の根本ということですね。
この時監督は何をするんですか?

S

窓枠などのアルミサッシを決められた位置に付けられるように図面から窓の位置を読み、墨出しを行います。
そのため、日頃から図面を読めるよう勉強しています。

位置計算
Work_03

アルミサッシ・SD・UB設置工事

S

墨出し後、窓枠となるサッシなどを付け、ガスや水道などの配管をしますが、「SD」や「UB」は何のことか分かりますか?

ビバオ

チンプンカンプンです

S

SD→スチールドア、UB→ユニットバスのことです。
どちらも大きいものなので障害となるものが無いうちに設置します。

ビバオ

その方がスムーズで効率的ですね!
この時の監督のお仕事は何ですか?

S

UB設置の際は、UBを置くレベルの確認をします。
傾きが原因で使用中に水漏れが起きたら大変です。
水回りは不備があると住む人の生活に支障が出やすいので、特に注意して確認します。

サッシ取付
サッシ取付
UB据付
UB据付
Work_04

断熱材吹付工事:厚さ・欠損確認

S

その後、壁・天井に断熱材(ウレタン)を吹き付けます。
ウレタンを吹き付ければ、保温効果UPで省エネ!
防音シートを一緒に使えば防音効果を高めることもできます。

ビバオ

僕触ったことあります!
発泡スチロールの少し硬いような?
ものすごく壁にしっかり付いてました!

S

そうですね。僕達監督はこの時、ウレタンが図面で指定された範囲に吹付られているか、指定された厚みになっているか「ピン」を使って確認します。

ビバオ

それぞれ決められた場所に刺すんですね。

S

ちなみに、吹き付ける前に壁や天井の下地となる木軸を付けておきます。
こうすると家具や収納を取付るための下地となるんです。
あとは、吹き付けられたウレタンに欠けや凹みがないかチェックします。
確認が終われば次の工程に移ります!

ウレタン前
ウレタン前
ウレタン後
ウレタン後
ウレタン
ウレタン
Work_05

間仕切り(軽量)工事:確認+記録

ビバオ

次は何をするんですか?

S

間仕切り工事」です。LGS(軽量鉄骨)を使い、室内を区切る工事のことです。
墨出しされた位置にLGSを配置し、そこに合わせて壁や床材を張っていきます。
配管にぶつからない様にしたり、墨出しの位置通りに配置されているか、職人さんと一緒に確認し記録します。

ビバオ

工事はどんな時も「確認+記録すること」が大事ですもんね。

S

お!学びましたね~。その通りです。
生活している上で見えなくなる部分は特に重要です。
そこが意識できれば写真に残す時も、ポイントを押さえられると思います。

LGS組み立て
LGS組み立て
Work_06

造作工事

S

LGSで仕切った部屋はその後、電気・ガス・水道の配管を通し、大工さんによる「造作工事」が始まります。
天井や床などの下地を作る工事のことで、大工さん以外にも建具屋さんが作るドア枠などを現場で加工し取付けます。

ビバオ

室内の下地には何があるのですか?

S

例えば床は配管があるので直接コンクリートにフローリングを張れません。
配管を通すために少し高さを出してから床やフローリングを張ります。
その「少し高さを出すための作業」をしてくれるのが彼らです。
この時、監督はキッチンなどを設置するための下地が図面通りに配置されているか確認します。

配管
配管
造作工事
造作工事
Work_07

置床・ボード / GL工事

ビバオ

少し高さを出した後に床を張るんですよね?

S

そうです。これを「置床工事」と言います。
床とコンクリートの間に空間ができることで、配管の通り道が出来る他に保温や防音効果があります。

ビバオ

より生活しやすい環境作りが始まっているんですね!
床の工事は分かりましたが、ボードとは何ですか?

S

部屋を仕切る壁となる石膏ボードのことです。
壁紙は石膏ボードの上から貼ります。
このボードは先程のLGSの位置に合わせて設置します。

ビバオ

なるほど!先を見据えた工事だったんですね。
では、GLとは何ですか?

S

「GLボンド」というものでボードを張る工法のことです。
このボンドは強力で、断熱材に直接張ることが出来ます。

  • コンクリート
  • 断熱材
  • ボード
  • 壁紙

というような層になります。

Before
Before
After
After
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監督の仕事:工程管理

S

内装工事中は出入りする業者さんが多くなります。
なので、業者さん同士スペースの取り合いにならないように僕達が注意して情報共有しています。
朝礼で伝えたり、その都度業者さんと話をして、スケジュール管理をしています。

ビバオ

細かい工事が沢山出てきて頭がパンクしそうです…

S

躯体工事に比べると作業や業者さんが枝分かれしていますからね。
僕達現場監督は、たくさんの職人さん達をまとめていくのが仕事なので、どんな工事の時も常に「職人さんがどうしたら働きやすいかを考える」ことが必要となります。いわゆる「工程管理」ですね。

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Work_09

クロス工事

ビバオ

いよいよ終盤!次は壁紙を貼るんですね!

S

ピンポーン!
建設業では壁紙のことを「クロス」と言います。
貼る前にボードとボードの繋ぎ目などをパテ(接合材)で平らにしてから接着剤で貼ります。
この時、フロアによって違う色のクロスを使い、少し遊び心を出したりしています。

ビバオ

見せてもらったことあります!とってもお洒落でした!
木目調のクロスを上手く貼り合わせているところもありましたね。

パテ終了
パテ終了
内装工事IMAGE3
クロス後
クロス貼り
クロス貼り
Work_10

フローリング工事

S

次はフローリングです。
ここでご紹介!
実はフローリングってこんな形なんですよ。
知ってましたか?

フローリング断面
フローリング断面
ビバオ

えー!凸凹してる!知らなかった!
これが組み合わさってるんですね。
フロアによって色を変えている所もあって、印象がすごく違って面白かったです!

S

そうそう、そうなんですよね。
張る向きや色使いが図面通りになっているか僕達はチェックをします。

ようやく見慣れた部屋になってきましたよ!

置床
置床
フローリング
フローリング
Work_11

その他・仕上げ

S

残りは細かい工事が続きます。
フローリングと壁際の隙間の調整や室内などのドアの取付、雑金物と呼ばれるカーテンレールや室内物干しなどを取り付けます。
この工程を必要な階数分行い、最終的に室内や共用部をクリーニングすれば完成です。

ビバオ

お疲れ様でした~!
現場監督と沢山の職人さんが汗水流した結晶ですね..!
ズバリ内装工事で大切な事は!?

S

「職人さんがどうしたら働きやすいか」を考え、動くこと!
そのためには現場内の清掃や職人さんとのコミュニケーションも大切な仕事の一つです。1年目は先輩のサポート役として、いろんなことにチャレンジしてほしいですね!!

内装 終了IMAGE
ビバオ

\ ありがとうございました /

密着終了!
お疲れ様でした。

\ お疲れ様でした /